ぶらっと覚王山 Part2 [気にいった風景]
迎賓館「聴松閣(ちょうしょうかく)」の館内をアップします。
館内に展示されているジオラマからもその広大さがわかります。
地上3階、地下1階(?)の大きな洋館です。
玄関周りの手の込んだ見事な装飾から、もうすでに聴松閣の世界に入り込んでしまいました。
館内は当時のままの部分と復元工事後の部分が違和感なく調和して
当時の雰囲気を感じることができました。
階段の手すりは、硬い栗の木で作られています。
そして釿(ちょうな)という大きなのみのような大工道具で削られていて
とても温かみを感じました。
和洋折衷の部屋があり、この部屋は支那風の装飾が施されています。
天井の鳳凰の掘り飾り 部屋のあらゆるところに贅を極めていました。
この上が3階です(3階には上がることができませんでした)。
スライド式の天井は、初めて見ました。
各部屋の明かりは、ほとんど間接照明で暖かく柔らかい光を発していました。
そして、足元にはデザインの違う暖炉が埋め込まれていました。
当主 松坂屋初代社長の伊藤次郎左衛門祐民さんが、引退後インド旅行をして
とてもインドが気に入り、この地下ホールをインド風に設計しています。
壁には寄宿していたインドの留学生が描いた壁画が残っていて
その隣には 舞踏場で舞台もあり、装飾はここもインド風に仕上がっていました。
そして、地下ホールの下にはもう一つ下に降りる階段がありました。
どことなく不気味な感じがしますが、それもそのはず、下の扉の向こうは
長い地下トンネルが続いていて、その目的は未だに謎だそうです。
ちょっと不気味な話を聞いた後は、気分を変えて
1階の元食堂だった喫茶室でゆっくりお茶を楽しみました。
名前は、この建物の特徴の赤土壁から来ています。
松坂屋さんで働いていた方々の作られた手作りケーキセットをいただきました。
添えてあるメロンも自家栽培のメロンです。
至極の時間を過ごすことができました。
by phirochiki & mhirochiki